マイホームを売るときってお金がかかるの?売主側の諸費用

マイホームを売るときってお金がかかるの?売主側の諸費用
◆コラム◆
この前「家を買うときの諸費用」についてコラムを書いたのですが、今回は逆に「不動産を売るときの費用」についてご紹介します
「売るのにお金かかるの?」と思った方、実は…けっこうかかります!

売主にかかる諸費用とは?

不動産を売ると、売却代金が手に入るのでプラスばかりのイメージがありますよね。
でも実際は、売るための手続きやサービスにさまざまな費用がかかるんです。

主な諸費用の内訳(売主側)

仲介手数料 売却を依頼した不動産会社に支払う手数料 物件価格の3%+6万円+税(上限)
登記関連費用 所有権移転のための登記、抵当権抹消登記など 数万円〜10万円前後(司法書士に依頼)
測量費用 土地の境界確認が必要な場合に発生 10〜30万円前後(必要な場合のみ)
建物の解体費 古家付き土地として売る場合などに 解体する場合は100万円以上かかることも
ハウスクリーニング費用 内見前の印象アップのため 数万円(任意)
引越し費用 売却後の転居に必要 5〜20万円前後(条件により異なる)
譲渡所得税 売却益が出た場合に発生(確定申告が必要) 利益に応じて税金が発生(※特例あり)


不動産売却の諸費用は購入時の諸費用同様に物件売却価格の6~10%かかるといったイメージでしょうか
建物解体、更地での売却の場合建物解体費用が100万~200万ほどかかります。
(建物構造によります)

意外と知られていない「譲渡所得税」

売却して利益(売却益)が出た場合、「譲渡所得税」という税金がかかることがあります。
!譲渡所得税とは!
譲渡所得税とは、土地や建物、株式、ゴルフ会員権などの資産を売却して得た利益(譲渡所得)に課せられる税金の俗称です。正式には「譲渡所得税」という名称の税金はなく、「所得税」と「住民税」を合わせて呼んでいます。 
不動産売却の場合、売却した年の1月1日時点での所有期間によって税率が大きく変わります。 
  短期譲渡所得 長期譲渡所得
所有期間 5年以下 5年超
税率(所得税 + 住民税) 39.63% 20.315%
 
 
え!?こんなに税金とられるの!?と焦った方もいらっしゃると思いますが、安心してください

・マイホームを売った場合の3,000万円特別控除
・10年以上所有していた場合の軽減税率


など、使える特例も多いので、税理士や不動産会社にしっかり相談するのがおすすめです!
現在例にあげている「3000万円でマイホームを売る場合」には上記「マイホームを売った場合の3000万円特別控除」が適用になり譲渡所得が3,000万円以下であれば譲渡所得税はかかりません!(3,000万円を超える場合でも税金を大幅に軽減できます。) 
 
「売る側って、全部プラスになると思ってた!」
これ、私自身が思っていたことです(笑)
でも実際には、仲介手数料や登記費用、売却後の引越し費用など、けっこうな金額がかかることがわかりました。
特に利益が出たときの「譲渡所得税」は意外と知らない人も多いので、事前にしっかり確認しておくのが大事だなと感じました。
 

 

売主が事前にチェックしておきたいこと

  • 仲介手数料の計算方法を確認する
  • ローンが残っている場合は抵当権の抹消が必要
  • 売却後の税金(譲渡所得税)にも注意
  • 建物を解体する場合には解体費用
  • 引越しやリフォーム費用も意外と忘れがち
不動産を「売る」といっても、実はいろいろな費用がかかります。
ただ、きちんと準備しておけば、手取り額をしっかり計算できるので安心です!
まだまだ初心者ですが、今後もこうして「わかりづらい不動産の話」を少しずつ整理して、皆さんに共有していけたらと思います

施工事例